今回は「葬式での参列した時のマナー」について紹介していこうと思います。
まず葬儀に行くと、受付があります。受付は基本的に一つであることが多いですが、関係者ごとに受付の窓口を分けている場合もあります。
その場合は、自分の関係の列であることを確認してから並んでください。そして、スムーズに受付を済ませるため、香典を手にもって並ぶことが大事です。
ここでの注意点としては、香典袋が裸の状態で持ってはいけないという点です。むき出しにして持つことは、葬式でのマナー違反とされています。そして、受付まで行ったら、ふくさから香典袋を取り出します。
ここで受付の方に渡すのですが、しっかりと両手で渡すことを心がけてください。手渡した後には、目を合わせるようにしてお悔やみの言葉を述べます。お悔やみの言葉は、後にくる人たちを待たせないように、丁寧ながらも短めに済ませるようにしましょう。
お悔やみの言葉を述べた後は、芳名帳に記帳します。 香典を既に渡してしまっていたり、香典の準備が整っていない場合は、この限りではありません。その場合は、ここでお悔やみの言葉と記帳のみを済ませておけば大丈夫です。
もちろん、受付でのみ香典を渡せるという訳ではなく、受付で行うとスムーズというだけですので、告別式などでお渡ししたい場合は、そう伝えても大丈夫です。
もし、家族といった他の人の香典を預かって受付に来た場合は、人数分の香典を渡した後に、しっかりと自分の名前だけではなく、預かってきた香典の人の名前を記帳してください。誰かの代理として葬式に参列する際には、代理人の名前の下に代理ということを明記した上で、自分の名前を書いておきましょう。この場合は、自分の名前が必要以上に大きくならないよう、比較的小さめに書くことが推奨されています。亡くなった方が会社の同僚であったりと、仕事関連の葬式である場合は、受付で名刺も渡しておいたほうが良いです。向こうからも、どこの会社の誰が来ていたのか、ということが名刺で把握しやすくなります。その後は、返礼品を丁寧に受け取って、ご焼香の順番まで待機することになります。葬式のスムーズな進行や、トラブルがあった時のためにも、受付での作業は開始10分前には済ませておきましょう。
次に、通夜でのマナーを細かく紹介していきます。ご焼香では、前の方とあまり時間を空けないように、速やかに行うようにしましょう。拝礼してから、軽くお辞儀をします。
仮にご遺族へと挨拶する時間があるのでしたら、お悔やみの言葉述べた上でお辞儀をするのも良いと思います。ご焼香が終われば、それぞれ案内があると思いますので、指示に従ってください。通夜ぶるまいという、通夜後に弔問者に対してお酒や料理、饅頭などをふるまう行事があります。これは亡くなった方の供養ともされているので、できる限り同席しましょう。しかし、葬式の場であることを忘れず、はしゃぎすぎないようにしましょう。
ご遺族にもストレスをかけすぎないよう、しばらくしたら挨拶をした後、退席しましょう。ご遺族の方からのお開きの挨拶がある場合は、それに倣いましょう。そして、故人との対面の作法について細かく説明していきます。まず、少し下がった位置で、亡くなった方に対して一礼します。
一礼した後は、近くへ歩み寄った上で合掌します。そうすると、亡くなった方の顔にかかっている白布を、ご遺族または案内の方があげてくださいます。稀に自分自身で白布をあげる必要があります。
そして、亡くなった方の顔と対面して、再び合掌します。心の内で亡くなった方へ言葉を述べ、静かに一歩下がります。時間をかけすぎないよう、ご遺族に再び一礼をしてからその場を離れます。ご遺族や亡くなった方の意思で、この作法が変わることも度々あります。
そういった場合は、それに合わせて行動するようにしてください。亡くなった方と対面した場合のマナーを説明しましたが、対面できない葬式もしばしばあります。決して強制したりせず、ご遺族が許していただけた場合にのみ行いましょう。
もちろん、対面したくない場合はそのことを述べた上で、丁寧に断ることが大事です。葬式ではご遺族への挨拶や会葬者同士は控えましょう。仕方なく行う場合はできる限り小声にし、黙礼程度に済ませることが大事です。急ぎの用でない限りは、葬式の後に行いましょう。
ご焼香の際、参加している人数によりますが長い列ができることがあります。列が早く解消するように、前の人との間隔をあけすぎないようにご焼香しましょう。そして、前の人や後ろの人に迷惑をかけないよう、荷物は席に置いたり誰かに預けたり、できる限りぶつからないようにして持つことが重要です。
告別式の後は、お柩のふたが開けられた上で、霊柩車へと移動させられます。これは参加した人々が亡くなった方を見送ることができる最後の機会でもあり、神聖な儀式でもあります。そのため、できる限りのこの出棺には参加して見送るようにしましょう。
そして、霊柩車を見送る際には、脱帽した上で合掌したり、頭を下げたりなどして敬意を示すと良いでしょう。
ここまでが、大体の葬式のマナーです。マナーを守ることは、亡くなった方への冥福を祈ることにもつながります。人生の最後のイベントでもある葬式で恥をかかないよう、マナーを守っていきましょう。